札幌DF西野が札幌ドーム初先発の感想を語る 「めちゃくちゃ楽しい、最高の時間でした」
■5月25日、札幌ドームサブグラウンド
DF西野奨太(18)が、24日のルヴァン杯横浜M戦(3〇2)で、プロ入り後初めて札幌ドーム公式戦に先発出場した。「いやもう最高っすね。何もかもが最高でしたね。めちゃくちゃ楽しい、最高の時間でした」。初めて先発メンバーで足を踏み入れた札幌ドームのピッチ。そこから見た景色の感想は前夜の高揚感が残っていることを感じさせる口調だった。
ルヴァン杯鳥栖戦以来2度目のフル出場
3バック右のポジションで先発、今年3月8日のルヴァン杯鳥栖戦(駅スタ、0△0)以来2度目のフル出場を果たした。「守備ではやれているところはありましたけど、攻撃のところでは起点になるような関わりができていなかったので課題も残りました。けど収穫も結構あった試合でしたし、90分出られたのも自分にとってこれからのプラスになるような試合でした」。貴重な実戦の場で得た経験を糧に今後へつなげていく。
練習の成果「前を向かせないでつぶすのは意識してトライ」
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手応えを口にする守備では、積極的に前へ出て相手FWをつぶしにいくシーンが何度も見られた。「自分がマッチアップしたのがすごく足の速い選手で、フリーでボールを持たせてスピードに乗らせたら危ない選手だって分かっていたので、前へ行きました。前を向かせないでつぶすのは最近意識してトライして結構成功できているところなので、そういう部分では良かった」と、練習の成果が実ったことに胸を張った。
けが人続きの3バック右に朗報
19日の京都戦(札幌ドーム、2〇1)で3バック右を主戦場とするDF田中駿汰(25)とDF馬場晴也(21)が相次いで負傷交代。田中駿は名古屋戦に間に合いそうな状況だが、苦しい台所事情の中で西野の成長はチームにとって朗報だ。「チームが公式戦で4連勝できていて、すごくいい状態。若い選手たちが主体となってルヴァン杯を勝てて、リーグ戦に向けて勢いづけられたのは良かったと思います。それを続けていけるように、もしチャンスがもらえるようなことがあればしっかり貢献したいし、チームのためにいろんな面で働いて、しっかりチームを盛り上げていきたい」。与えられた役割を全うし、チーム4年ぶりのリーグ戦4連勝に貢献する。
名古屋戦翌日の28日に19歳の誕生日を迎える。選手の誕生日には西野の一発ギャグが披露がチームのお約束となっているが、自身の誕生日については「なるべくやりたくないです」と苦笑いを浮かべる。それでもリクエストを受けた場合には「アドリブで行きます」。どのような展開となるのか注目だ。
小学時代からの生え抜き選手
小学時代から一貫して札幌の下部組織で育ってきた西野。期待の道産子DFが、札幌ドームの公式戦フル出場をステップに大きく飛躍していく。