札幌DF福森「点と点でしっかり合わせることができれば」 河合CRCが名古屋戦のキーマンに推挙
■5月26日、札幌ドームサブグラウンド
左足からのセットプレーで試合を優位に
道新スポーツWebでコラム「竜の眼」を連載している北海道コンサドーレ札幌の河合竜二CRC(44)が、27日の名古屋戦(札幌ドーム、13時キックオフ)のキーポイントに挙げたのがDF福森晃斗(30)の左足から繰り出されるセットプレーだ。
長身DF多い名古屋の壁を突き破る
J1リーグで現在3位につける名古屋。そのストロングポイントに挙げられるのが14試合でわずか11失点(リーグ2位タイ)の堅い守備。河合CRCは「引かれた相手に対してセットプレーでゴールできれば、試合を優位に進められると思っている」と語っていたが、福森自身も同じ認識だ。「ディフェンスラインの選手は185センチくらいありますし、GKのランゲラック選手も193センチ。高い選手が多い中で(高さの)分は名古屋の方にあるかなと思いますけど、点と点でしっかり合わせることができれば上背は関係無いので、明日自分がキッカーになることがあれば、精度高く、点で合わせられるようにやりたい」。これまで数々の札幌のゴールを演出してきた左足を駆使して名古屋守備網を突き破る。
「数少ないチャンスとしてFKがあれば自分の役目」
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CKやFKから味方に合わせるボールの精度の高さが持ち味だが、福森の代名詞といえば美しくそして強烈な直接FK。昨年9月11日の磐田戦(札幌ドーム、4〇0)以来となる一撃に期待がかかる。「一番はファウルを受けるよりは、(浅野)雄也だったり(小柏)剛だったり(駒井)善成、(青木)亮太、(金子)拓郎、菅だったり、前線の選手がFKになる前に決めてくれればベストだと思っていますが、その中で数少ないチャンスとしてFKがあれば自分の役目ですので。サポーターの皆さんもミシャも期待してくれていると思うので、しっかりゴールという結果を出していけたらと思います」。2017年7月8日のアウェー大宮戦(NACK、2△2)での劇的な直接FK2発など、Jリーグ通算13ゴールを誇る福森の直接FKに名古屋戦でも注目だ。
2017年、当時大宮のマテウスのハンドからFK弾2発
5月6日のFC東京戦(5〇1)から続く札幌のリーグ戦連勝。3試合全てで3バック左の位置で先発している福森が名古屋戦でも同位置でプレーすることになれば、マッチアップが予想されるのがFWマテウス・カストロ(28)だ。昨年までの登録名は〝マテウス〟。大宮でプレーしていた17年の試合での福森の2発は、いずれもマテウスのハンドによって得たFKだった。その出来事を「何年か前、試合中に少ししゃべったとき、向こうは覚えていた」と明かす。「対戦も何度もしているので特長はわかっています。あとはゴール前でファウルせずにしっかりノーファウルで止めるのが一番なのかな」と〝ストップ・ザ・マテウス〟を誓う。
17年の大宮戦での福森の直接FK2発で勢いづいた札幌は、そのまま16年ぶりのJ1残留を達成し現在に至るまでJ1に定着し続けている。また新たな景色が見られることを予感させる23年シーズン。福森がその左足で歴史の扉を再びこじ開ける。