２年越しの願いが一つ、かなった。２年目左腕の長谷川が仙台で戦友と再会した。この日、楽天の先発を務めた松井友は金沢学院大の同級生で、同じ年にドラフト指名を受けた。プロ入り後、１軍で対決するのは初で「熱いッスね」と目をキラキラさせていた。

　大学時代は松井友が先発し、終盤に長谷川が救援。それが勝ちパターンだった。プライベートで食事を共にする機会も多く「結構、仲が良かったですよ。松井は性格的におとなしいタイプで、僕よりも静かですね」と教えてくれた。

　およそ２カ月前。３月２１日に行われた２軍の楽天戦（鎌ケ谷）で、投げ合いが実現していた。結果は松井友が五回途中５失点で長谷川は１回３失点。「２人とも炎上した…」と苦い記憶が残った。ただ、反省を生かしてはい上がり、今は揃って１軍戦力になった。

　一足先に初勝利をマークしていた松井友に対して「ライバルとして意識しているし、頑張ってもらいたいという気持ちもある」と胸の内を明かし「炎上したとしても、イジってあげようと思う」と冗談交じりに笑った。信頼し、理解し合える仲間の存在は、とても心強い。