札幌後半の反撃届かず 宮澤主将「もうちょっと早く決めていればまた違った展開になった」
■J1第15節 札幌1-2名古屋(27日、札幌ドーム)
北海道コンサドーレ札幌はホームで3位の名古屋グランパスと対戦し1-2で敗れた。
リーグトップの攻撃力vs2位の守備力
リーグ戦14試合で11失点とJ1で2番目に失点が少ない名古屋の堅い守備を、J1最多31得点を誇る札幌の攻撃陣がどう打ち崩すのか。〝矛と盾〟の対決として注目を集めた一戦は名古屋の堅守に軍配が上がった。
開始早々痛い先制パンチを喰らった。警戒していた名古屋のカウンターがいきなり発動。DF福森晃斗(30)が名古屋FWキャスパー・ユンカー(29)に振り切られ、開始わずか27秒で先制を許した。キャプテンのMF宮澤裕樹(33)が「守りが堅いチームに、先に失点を許してしまうとなかなか難しい」と悔やむとおり、この1点が札幌に重くのしかかった。
1点リードされ5バックで固められた
前半は名古屋の前からのプレスを受け、後方からのビルドアップがうまくいかず、札幌らしい攻撃の形をつくることができなかった。1点リードしたことで185センチ前後の3人が揃う3バックに加え両ウイングバックも下がり5バックでゴール前を固めた名古屋。攻撃のキーマンであるMF金子拓郎(25)はなかなか突破を許してもらえず、好調のMF浅野雄也(26)も「手強かった。本当に組織力のあるチームでした」と振り返るように、いい形でボールを受けることができなかった。札幌は前半のシュートをわずか3本に抑え込まれた。
後半開始からMFルーカス・フェルナンデス(29)を投入し攻勢に出た札幌だったが、後半10分、相手スローインからのプレーで右サイドを崩されクロスを上げられると、ペナルティーエリア内に進入した名古屋FWマテウス・カストロ(28)にフリーでゴールに蹴り込まれてしまった。DF岡村大八(26)が「クロスを上げられたところとか、マテウスがボールを持ったところとか、もっと行かないとダメ」と反省するとおり、対応の甘さが浮き出てしまった。