ファイターズ
2023/05/27 21:00

新庄監督「一歩半くらい速度を緩めた」リクエスト成功の裏にあった今月18日の中日対阪神戦

メンバー表を交換後、審判に挨拶する新庄監督(右)(撮影・村本典之)

■パ・リーグ11回戦 日本ハム3-1楽天(5月27日、楽天モバイルパーク宮城)

リクエスト成功に会心の笑み わずかな隙も見逃さない鋭い洞察力が戦況を左右

 決して偶然ではない。日本ハムベンチのリクエスト成功が、戦況を左右した。27日に楽天モバイルパークで行われた楽天戦の三回の守備。リプレー検証の結果、本塁生還の判定が覆り、無得点がアナウンスされると、新庄剛志監督(51)は会心の笑みを浮かべた。わずかな隙も見逃さない。鋭い洞察力で、幸運を引き寄せた。

三塁憤死と本塁生還のわずかな差を見極め「あれ? サードが早いなと。0.3、0.4ミリ」

 三回2死一、二塁。浅村の左前打で、二走の小深田が悠々と生還した。同時に一走の辰己が三塁を狙い、打球を処理した松本剛の好返球で補殺が記録された。この時点で楽天の得点は認められていたが、焦点は、本塁生還と三塁手・野村のタッチ、どちらが早いか―。すかさず、リプレー検証を要求した新庄監督には確信があった。「あれ? サード(の補殺)が早いなと。0.3、0.4ミリ(ぐらいの微差)。(小深田が本塁を踏む前に)ちょっと浮いていたから。一歩半くらい(速度を)緩めたんですよね」

中日の阪神戦で起きた同様のミスを自チームでも警戒 翌日には…

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